介護施設では、利用者に対して満足してもらえることを重視したサービスを提供するのが基本です。介護職はそれを念頭に置いて献身的に介護を行うことが求められていますが、しばしば介護をしていると利用者に対して不満を抱いてしまうことがあります。
よくあるのが利用者との話をしている中で理不尽に不満を突きつけられたり、ちょっとした行動や発言の揚げ足を取られたり、他の利用者との態度の差を指摘されたりするものです。あまりに理不尽な対応に対して怒りを抱くのは仕方のないことであり、妥協せざるを得ない面もあります。しかし、揚げ足を取られてしまうような行動や発言をしてしまったのは自分のサービスに問題があったと解釈することもできるでしょう。また、介護では個々の利用者に対して適切な形で対応するのが重要なため、一人一人に対して態度を少しずつ変えるのは効果的な方法です。その点が指摘されてしまうのは心外だと感じるかもしれませんが、その人からすれば自分が求めている水準の介護を受けられていないという訴えの一つと解釈することができます。
このような観点から考えて、自分の介護のやり方についてまだ改善点があると考えるのが重要です。指摘は真摯に受け止め、改善を試みるように前向きに考えると不満にならなくなってきます。また、コミュニケーションスキルを高めるのは解決策として重要です。些細なミスをしてもコミュニケーションの仕方次第で妥協してもらえることも多いので、円満な関係を作れるように人付き合いをするように心がけましょう。